レバー操作

車いすへの移乗
  • 車いすのシートに深く腰掛けて、バックサポートに背中を密着させます。
  • 試乗車が大きい場合はアームサポートを跳ね上げて、手の動作がスムーズに行えるようにします。
    • 効果的なレバー操作は高いポジションの方がベストです。クッションやシートベルト等で体位の保持調整を行ってください。
  • ※1.不要な車いすの前進を防ぐため、前進に限りレバー固定位置から前方に20°程度のフリーゾーン(無可動域)を設けています。
  • ※2.後退にはフリーゾーンはありませんのでレバーの動作範囲が全て可動域となります。
  • 注意:レバー駆動はハンドリムの半分程度の力で車いすが動くので、こぎ出しはゆっくりと軽い力で操作してください。駐停止時のレバーは固定ベルト等で車いす本体に固定してください。
前進
  • 両方のレバーを軽く握り、“ボートを漕ぐ感覚“で握りこぶし3個分程度の前後動”を小刻みに繰り返すと車いすは前進します。
  • 不要な車いすの前進を防ぐため、前進に限りレバー固定位置から前方に20°程度のフリーゾーン(無可動域)を設けています。
  • 腕の可動域が狭くてレバーの固定位置から移動が困難な方は介助者がレバーの動作を手伝うか、車いすの停車ブレーキをかけて可動ポイントまでレバーを移動した後に、車いすに移乗していただくと、スムーズに操作が行えます。
    但し乗車時の安全の確保は必ず行ってください。
後退
  • レバー先端のボタンを押し下げると後退モードに切り替わります。
  • 車いす搭乗者の操作し易いポジションで前進と同様の手前に引く感覚で、前後動を繰り返すと後退します。
  • 「前進モードへの切り替え」は押しボタンの下部を押し上げてください。
  • 親指でのボタン操作が困難な場合は、手刀の上/下を使ってボタンの上げ/下げの操作を試みてください。
  • 後退にはフリーゾーンはありませんのでレバーの動作範囲が全て可動域となります。
  • 未使用時は必ずボタンを上昇状態にしてください。
停止
  • レバーを内側に寄せるとブレーキがかかります。
  • ブレーキ制動は介助用バンドブレーキを作動させ、レバー操作でも介助ブレーキ操作でも停止します。
  • 既存の自走式車いすには無い機能です。
旋回
  • 「前進」と「後退」の動作を複合的に行うことで旋回します。
  • 曲がりたい方を「後退」にし、反対側を「前進」にして「後退(引く動作)」と「前進(押す動作)」を小刻みに行うとその場で円弧を描くように旋回します。
  • レバーの動作を大きく行うと次の可動まで間が空くので、歪んだ円弧の旋回になります。
左折・右折
  • 曲がりたい方のレバーを内側に寄せてブレーキをかけながら、反対側のレバーを前進方向で操作すると車いすはブレーキをかけた方向に曲がります。
    力のある方の腕でブレーキをかけて、力の無い方で小刻みにレバーの前進操作を行うと、上手く曲がれます。